【NDロードスターのエアコン不良】よくある原因と修理方法
- 2025年9月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年9月21日
2015年から販売が始まった4代目ロードスター(ND型)も、現行と言えども気づけば登場から10年以上。前期は特に走行距離や年数を重ねるにつれて、エアコンのトラブルがちらほら出てきています。
今回入庫したND5RCロードスターも、
「全くエアコンが効かない状態」でした。

NDロードスターのエアコン不良でよくある故障原因
NDロードスターのエアコントラブルで特に多いのが、Oリング劣化による連結部からのガス漏れです。
「A/Cリレーやヒューズは正常なのに、エアコンスイッチを入れてもコンプレッサーが動かない」
そんな症状でお困りの方は、まずエアコンガス漏れを疑ってください。
特に以下2箇所からのガス漏れが原因となっているケースが大半です。
原因1:エキスパンションバルブの接続部

原因2:コンプレッサーに刺さっている高圧ホース・低圧ホースの接続部

エアコンが壊れてしまっても、致命的なコンプレッサーの故障や、リキッドタンク・エキパン・エバポレーターの詰まりといった重度の不具合より、Oリング劣化によるガス漏れが圧倒的に多いのが実情です。
そのため、修理内容としては比較的軽度で、お財布にも優しいケースがほとんどです。
「エアコン修理=高額」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、安心してください。
この症状であれば部品代は数百円〜数千円程度。もしご自身で作業できる環境があれば、実際の修理費用は驚くほど抑えられます。
もちろん、弊社にご依頼いただいた場合でも、そこまで高額になることはありませんのでご安心ください。
点検と原因特定
蛍光ガスを注入してブラックライトを当てて漏れ箇所を確認すると、今回の車両も案の定コンプレッサーの高圧側接続部から漏れていました。
このあたりの修理では、
高圧側Oリング
低圧側Oリング
高圧ジョイント側Oリング
の3点はセットで交換するのがおすすめです。
(過去に部品在庫の都合で高圧・低圧側だけを交換した車両が、数日後にジョイント側からも漏れが出て、再度追加で交換することになった経験があります。)
作業手順のポイント
コンプレッサー側
アクセスが狭く、ハーネスやコンピュータが邪魔なのでまず取り外し。

A/Cコンプレッサーへのアクセスは長めのエクステンションとユニバーサルジョイント、10mmボックスがあると作業性がぐっと良くなります。

ちゃっちゃか外していきます....


ジョイント側
バッテリーを外すと手が入りやすくなります。
ここはスイベルラチェットと短い10mmボックスでアプローチ。(記事では順番逆になってしまったが、コンプレッサー側より先にこっちを外して下さい。)

ボルトが腐食して意外と硬い場合があるが、相手がアルミの配管なのでへしゃげないように注意しながら作業をしていきます。

(Oリングを外した後)
取り外したOリングを触ってみると、やはりゴムが硬化しており劣化が明確でした。

修理完了後の状態
Oリング交換後、真空引きしてリークチェック後に新しいガスを充填。
この日は
外気温:30.8℃(目線の高さで計測) ここの所の猛暑が続いてたので今日は30度でも涼しく感じます。

アイドリングでの吹き出し口温度:8℃

うん、まずまずですね。
冷える状態に戻り、修理完了です!
費用の目安(概算)
交換内容
Oリング3箇所:高圧/低圧/高圧ジョイント(必ず同時交換推奨)
工賃内訳(目安)
漏れ診断(蛍光剤注入+UV点検)……0.3h
Oリング3箇所 交換…………………………1.0h
真空引き・リークテスト・規定量充填…0.6h
合計:1.9h × ¥8,000/時 = ¥15,200(税別)
充填量目安:420g(±25g)
部品・材料費
Oリング(3点):¥300
冷媒 R134a 200g缶 × 3本 (点検テスト用含む) :¥4,500
蛍光剤:¥1,000
コンプレッサーオイル:¥1,500
小計(部材):¥7,300
工賃:¥15,200
合計(税別):¥22,500
※あくまで今回の作業の一例であり、車両の状態や部品在庫状況によって変わります。
まとめ
NDロードスターのエアコン不良は、意外と単純な ガス漏れ+Oリング劣化 がほとんど。
早めに点検・修理を行えば、重症化せずにリーズナブルな費用で改善できます。
「冷えが弱い」「エアコンが効かない」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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